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イベント

2021年度 【研究医養成コース】第3回技術セミナーを開催しました。

2022年4月5日 / イベント

2021年度 第3回 技術セミナー

 

 研究の基礎を習得する第3回技術セミナーを3/17~18、3/24~25の2回、開催しました。年度末で何かと忙しい時期ではありましたが、研究医コースの4名の方(1年 3人、3年1人)が参加してくれました。

 今回は、予めカバーガラス上にそれぞれ播種した3種類の株化がん細胞を、4種類の抗体で免疫染色し、DAB発色法で検出する一連の実験を、2日間で行いました。このセミナーは両日程とも少人数でしたので、実演を交えた説明や、個々の操作を間近に見てのアドバイスができ、よりきめ細かな指導ができたのではないかと思います。また、今回は密を避けるため、蛍光顕微鏡の使用を見送り、DAB発色法を用いましたが、操作に関して、蛍光染色ならばどうするかも含めてお話しできたので、今後の参考にしてもらえたのではないかと思います。DAB法の良い点として、結果がすぐに細胞全体として可視化され、データの取り込みも簡単であったことから、細胞の種類によるタンパク発現の違い、細胞におけるタンパクの発現様式の違い、細胞周期の各過程における発現の違いなどを、皆、興味深く観察してくれていました。

 実験の合間には、論文を書くために必要な情報を実験時から詳細に記載しておくことの重要性や、写メを活用したノートの書き方など、研究一般に広く共通する基本事項にも触れたつもりです。

 これが初回の方もありましたが、2回目、3回目の方もおられ、セミナーとして1年に渡って関わりをもち、研究への支援ができているとしたら、うれしい限りです。 

 受講後アンケートでも、興味深かった、今後の研究に役立つと思うという意見を多くいただき、来年度の励みになります。技術セミナーは基礎的な技術の習得を目的としており、基本的には次年度以降、1年生を対象にすると考えていましたが、アンケートでは、発展した内容であれば参加したい、学年が上がっても技術セミナーは必要だという意見を頂きましたので、学生さんのニーズに合ったセミナーを考えていきたいと思っています。

 コロナ禍が続いている中でのセミナー開催でしたが、学生課の方々など、皆さまのおかげで、無事執り行うことができました。ありがとうございました。                         文責:谷浦

                                             

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