医学・看護学教育センター
Education Center
for Medicine and Nursing
2022年11月15日 / イベント
2022年度第3回輪読会を終えて
今年度3度目の輪読会を10月19日(水) 16:30より開催しました。事前予約なしに行った今回は、開催直前まで参加者が集まるか心配していましたが、学生15人と、教員1人の計16人の盛会となりました。少しずつではありますが、参加人数が増えており、今回は研究医コース以外の学生さんが4人もいてくれたことを嬉しく思います。
さて、前回に続き、最初に司会者の方から、Abstract の読み合わせを提示させていただきました。今回は、グローバリゼーション下における言語喪失について、PNASの身近な話題から紹介しました。おそらく、辞書なしでも十分に読み解けたのではないかと思います。
一人目の発表者は、2年生の寒出祐紀恵さんで、CellのArticle “Human-Specific NOTCH2NL Genes Affect Notch Signaling and Cortical Neurogenesis” を紹介してくれました。NOTCH2NL の遺伝子改変を詳細に解析し、サルからヒトへの進化への寄与を模索する、膨大で壮大な研究で、長文難解な論文だったと思いますが、2年生にもかかわらず、しっかりと読み解き、わかりやすく説明してくれました。 教室から多くの同級生、先輩や先生まで聞きに来てくれたことからも、多くの方が応援してくださったのではないかと思います。
二人目の発表者は3年生の山本菜々美さんで、Nucleic Acids Researchの “Interplay of primary sequence, position and secondary RNA structure determines alternative splicing of LMNA in a pre-mature aging syndrome” を紹介してくれました。早老症という、極めてまれではありますが有名な疾患の病原遺伝子を解析した、これも非常に膨大な、気の遠くなうような実験を重ねた素晴らしい研究でした。山本さんは、しっかりと読みこなし、自分の言葉でしっかりと発表してくれました。
発表後の質疑応答を聞くと、参加者が興味をもって聞き進め、理解を深めていることがわかり、今回もレベルの高い輪読会であったと思われました。最後に、発表者にそれぞれ感想を述べていただきました。お二人とも、大変な努力をされたのですが、それに十分報いるだけの達成感をもって発表してくださったのが伝わりました。
(文責:谷浦)
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