医学・看護学教育センター
Education Center
for Medicine and Nursing
2022年3月17日 / イベント
研究者として必要な能力(細胞の免疫染色)を養成し、基礎医学研究能力の向上を目指す目的として
研究医養成コースに在籍する学生を対象に第3回技術セミナーを行います。
☆ 詳 細 ☆
【日 程】 3月17日(木)~18日(金) 、3月24日(木)~25日(金)
【時 間】9:30~16:00(2日目は半日(午前または午後))
【テーマ】細胞の免疫染色株化癌細胞をあらかじめカバーガラス上に
培養しておいたものを用いて、免疫染色(DAB)を行う。
【場 所】基礎棟4階 中央 病理学講座人体病理学部門 実験室 #470
2022年1月24日 / イベント
第5回 輪読会を終えて
1月12日(水) 16:30~18:00 第5回 輪読会を開催しました。
この日は、3年生の二人が発表してくれました。
一人目は第2回輪読会で論文前半を紹介してくれた小峰愛理さんの再チャレンジで、
Lafont E. et al. TBK1 and IKKε prevent TNF-induced cell death by RIPK1 phosphorylation:Nat Cell Biol. 2018 ; 20(12): 1389–1399. doi:10.1038/s41556-018-0229-6のFig 4 以降について発表してくれました。この論文は一つ一つ丁寧に立証していき、膨大なデータから結果を導き出していくものでしたが、丁寧に読み解き、わかりやすく説明してくれました。
もう一人は、吉村碧海さんで、Christopher D. Carey, C.D. et. al., Topological analysis reveals a PD-L1-associated microenvironmental niche for Reed-Sternberg cells in Hodgkin lymphoma : Blood 2017;130(22):2420-2430, DOI 10.1182/blood-2017-03-770719. について発表してくれました。この論文は、生検サンプルを用いて、免疫蛍光法とデジタル画像解析により微小環境を解析するもので、これまでの発表とは切り口の異なる興味深い論文紹介でした。
どちらの発表に対しても、活発な質疑応答がなされ、それによってさらに理解が深まりました。忙しい日程の中で、発表を準備してくれた演者にも、参加してくれた方にも有意義な時間であったと思います。
これで、今年度の輪読会がすべて終了しました。来年度は、学生さんが参加しやすく、楽しめる輪読会を目指して、更に盛り上げていきたいと思います。
文責:谷浦
2021年12月8日 / イベント
第4回 輪読会を終えて
12月6日(月) 16:30~18:00 第4回 輪読会を開催しました。
この日は、4年生の吉岡美奈さんが、
Helman A et al., A Nutrient-Sensing Transition at Birth Triggers Glucose-Responsive Insulin Secretion: Cell Metab 2020 May 5;31(5):1004-1016について、
また、4年生の椿遥花さんが、
Jeff Sevigny et.al., The antibody aducanumab reduces Aβ plaques in Alzheimer’s disease : Nature 2016 Sep 1;537(7618):50-6 について、
更に4年生の菊池修平さんが Nishikura N. et.al., Postweaning Iron Deficiency in Male Rats Leads to Long-Term Hyperactivity and Decreased Reelin Gene Expression in the Nucleus Accumbens:J Nutr 2020 Feb 1;150(2):212-221. について
それぞれ発表してくれました。
いずれも、非常にわかりやすい良い発表でした。その後、非常に活発な質疑応答がなされました。内容の濃い、充実した輪読会でした。
文責:向所
2021年11月11日 / イベント
研究医養成コースに在籍する学生を対象に第4回輪読会を行います。
【概要】4年生3人による文献紹介・発表
【開催日時】2021年12月6日(月)
16:30~18:00
次回は、2022年1月12日(水)16:30~を予定します。
2021年11月10日 / イベント
第3回 輪読会を終えて
11月10日(水) 16:30~18:00 第3回 輪読会を開催しました。
この日は6年生の藤野さんが
Mariko Nishibe et.al (Synaptic and Genetic Bases of Impaired Motor Learning Associated with Modified Experience-Dependent Cortical Plasticity in Heterozygous Reeler Mutants | Cerebral Cortex | Oxford Academic (oup.com))について、発表してくれました。
論文は最新のものであり、行動学、電気生理学、分子生物学等を含む内容豊かなもので、非常に興味深いものでした。非常にわかりやすく、かみ砕いて説明してくださったことから、皆さんが理解し、面白いと思っていただけたのではないでしょうか。発表後の質疑応答でもそのことが伺えました。発表は、論文の紹介にとどまらず、研究に対する姿勢や、研究時間の捻出にまで及び、後輩である皆さんに、非常に良い刺激を与えてくれたことと思います。
講義時間と被ってしまった学年もあり、CBT前日でもあったことから、出席できなかった方もあったかと思いますので、日程調整は、今後の課題です。
文責:谷浦
2021年10月1日 / イベント
第2回 輪読会を終えて
10月11日(月) 16:30~18:00 第2回 輪読会を開催しました。
この日は、3年生の小峰愛理さんが、
Lafont E. et al. TBK1 and IKKε prevent TNF-induced cell death by RIPK1 phosphorylation:Nat Cell Biol. 2018 December ; 20(12): 1389–1399. doi:10.1038/s41556-018-0229-6のFig3までについて、
また、同じく3年生の永福大暉さんが、
Roth T.L. et al. Pooled Knock-In Targeting for Genome Engineering of Cellular Immunotherapies:Cell 2020 April 30; 181(3): 728–744.e21. doi:10.1016 /j.cell.2020.03.039、について、それぞれ発表してくれました。
どちらも、非常にわかりやすい良い発表でした。参加者から、是非、自分も発表してみたいという希望者が出たことからも、よい刺激を与えてくれたものと思われます。
小峰さんには、第5回でこの続きをお願いすることになっています。
文責:向所
2021年9月22日 / イベント
2021年度 第2回 技術セミナーを開催しました。
研究の基礎を習得する第2回技術セミナーを8/27, 8/30, 8/31, 9/6, 9/7, 9/8, 9/13, 9/14, 9/15に開催し、研究医コースの6名の方(1年 4人、2 年2 人)が参加してくれました。
夏休みということで、1日目に培養細胞からcell lysate を調製し、そのタンパク定量を行い、2日目と3日目にその lysate を使って、 SDS-PAGE からWestern Blotをおこなうという3日間のセミナーを行うことができました。第1回のセミナーに参加してくれていた人も多く、また、実際に所属する研究室で研究を行っている方もあり、各工程、問題なくスムーズに進みました。得られた結果も、内部標準はしっかりと揃い、ターゲットはみんなの結果がほぼ同様の値を示し、新たな知見を証明できたと思っています。比較的時間に余裕があったので、ノートの書き方、ノートの重要性について語ったり、秤量時の注意や少量の秤量の仕方などを具体的に紹介したり、実験を失敗しない工夫などを講師の実体験からお話したりと、今後に役立ちそうな話題を織り込んでみました。少人数ならではの和気あいあいとした雰囲気の中、無事全工程を終えることが
できました。
受講後アンケートでも、興味深かった、今後の研究に役立つと思うという意見を多くいただき、第3回にも参加したいという、うれしい意見もありました。
コロナ禍、入構禁止措置が取られていたり、ワクチン接種と重なったりと、大変な事情の中、無事執り行えたのは、学生課の方々など、皆さまのおかげと感謝しています。
第3回技術セミナーは、春休みに、興味を持ってもらえるような内容で開催したいと思っています。
(文責:谷浦 直子)
2021年9月17日 / イベント
研究医養成コースに在籍する学生を対象に第2回輪読会を行います。
【概要】3年生3人による文献紹介・発表
【開催日時】2021年10月11日(月)
16:30~18:00
2021年7月29日 / イベント
研究者として必要な能力(タンパクの取り扱い、SDS-PAGE 及びWB法)を養成し、基礎医学研究能力の向上を目指すために研究医養成コースに在籍する低学年学生を対象に2021年度第2回技術セミナーを開催します。
内容は、培養細胞からのcell lysate の調製とそのタンパク定量、またSDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動とWestern Blot によるタンパク発現の検出を予定しています。
☆ 詳 細 ☆
【日 程】 8/27(金)~9/15(水)のうち3日間
同工程を3~4人程度で行います。
【時 間】9:30~16:00
但し、9/8(水)は11:00~開始
【場 所】基礎棟4階 中央 病理学講座人体病理学部門 実験室 #470
2021年7月13日 / イベント
2021年6月8日(火)から22日(火)の間で計5回技術セミナーを実施し、計18人の学生さんが参加してくれました。今回は「実験の基礎 基本のき」と題し、実験を行う上で気を付けること、よく使う器具の使い方として、特にマイクロピペットの正しい使い方を講習し、その実践としてタンパク定量を行いました。参加者全員が真剣に取り組み、ほとんどの方が誤差の少ないきっちりとした検量線を書き、未知試料の濃度を正確に当てることができました。実施後のアンケートでも、多くの方に興味深かった、今後の研究の役に立つと思うという意見をいただきました。
こちらが予定していた時間よりも長くなってしまいがちで、終了時間が遅くなってしまったり、測定後の計算の説明ができなかったりと、不手際も多々あり、今後の課題です。
(文責:谷浦 直子)
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