医学・看護学教育センター

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for Medicine and Nursing

新着情報, 講演

2023年4月20日・荻田謙治先生に医学概論の講義をしていただきました。

2023年5月26日 / 新着情報, 講演

 医学科・看護学科合同講義である医学概論Ⅰ(医学概論)の第2回に、医療法人恒仁会 近江温泉病院 精神科医師の荻田謙治先生に、「講義と障害―全人的な支援を目指して」をテーマに、ご登壇いただきました。

 荻田先生は、当大学の卒業生です。学生時代にラグビー部に所属されておられ、

部活の練習中に頸髄を損傷されたことで四肢麻痺となられました。コロナ禍以前から毎年、非常に印象に残る講義をして頂いておりました。コロナ禍では遠隔でお願いしておりましたが、今年度は対面で実施していただきました。

 社会でよく見かける障害者/寝たきり高齢者への偏見や医療機関で起きている無配慮・偏見・差別を理解することにより、我々が、将来医療に関わる仕事に就いた際に、患者や家族の気持ちに寄り添った医療を提供できるようにすることを目的にご講演いただきました。QOLは、個人の機能障害の重さで決まるのではなく、人と社会、人と人との関係性の中で決まることを学ばせていただきました。また、「重度障害者=QOL が低い」ではないことや、障害者・高齢者・癌末期患者などへのサポートは、医療だけでなく、心理的・社会的介入を適切に行う全人的ケアが大切であることを教えていただきました。

学生からの質問も途切れることなく、時間の許す限りお答えいただきました。学生にとって、非常に有意義な時間となりました。

 

【学生の感想より】

*患者の障害や病気にだけ目を向けるのではなく、家族や生活環境にも目を向け、多角的なアプローチができるようになりたい

*障害者の方だけでなく患者さんに心理的社会的介入を適切に行う全人的ケアが大切

 

 

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