医学・看護学教育センター
Education Center
for Medicine and Nursing
2026年5月29日(金)18時から「学内で地域医療の体験ができる」課外授業シリーズ2026第二弾を開催しました。今回は、テーマを「高島市の地域特性から多職種連携、訪問看護、災害医療を考える」として、講師には、高島市民病院 在宅療養支部 訪問診療科(訪問看護認定看護師)主任看護師 武内 美英子先生をお迎えしました。今回参加者は、学生13名、教職員7名、合わせて20名でした。

初めに、先生が勤められている高島市は時代とともに大きな病院に訪問看護が含まれるようになり、ますます増える高齢化に対応されている状況をお話いただきました。地域とつながりをもって、達者で暮らし続けることができるよう、健康自立の支援に取り組まれていました。
立地の問題もありますが、高島市から多くの患者さんが流出していたこともあり、なんとか高島市の中で医療が完結できるようにと考えられてこられました。高島市医療連携ネットワーク」に、携わっておられ、市外の医療機関との意見交換、多職種のグループワークなどをされることで様々な情報を得ておられました。
また平成25年に台風18号の災害に見舞われたことで訪問看護からみた防災への取り組みをその当時の写真を使用してご説明していただきました。
医療に携わるが学生さんが、地域でどんな医療をめざすのか、何をしていくべきか、地域の現状と自分たちの動きはどうか、いろんなものを見てこれからのことを考えていってほしいというメッセージをいただきました。


✨参加者からの感想✨
・医学科なので、医師になった時に、どのように地域の訪問看護のチームと関わっていくのが、地域に暮らす方々の支えになるかを考える時間になりました。
・災害時の対応の話などは印象に残った.
また、他職種カンファレンスなどは病院でよく見るが、病院で実習しているだけでは、地域に戻った患者さんのその先や実際を知らないことも多い。先生からお聞かせいただいたエピソードは非常に勉強になった。
・一人でなんでも出来る方が良いに決まっていると思っていたが、負担が一人に集中してしまわないように互いに協力して水準を高める、という話が印象に残った。

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2026年度 第2回 輪読会を終えて
6月11日(木)16:20より、2026年度第2回輪読会を開催しました。前回に続き盛況で、25名の学生が参加しました。
◆Abstract の読み合わせ
今回は3名の発表が予定されていたため、時間確保の観点から、早めに来場した学生に読んでもらう形式で教材のみを準備しました。取り上げた論文は França, G.S. et al. Cellular adaptation to cancer therapy along a resistance continuum Nature 2024 631, 876–883 https://doi.org/10.1038/s41586-024-07690-9で、抗がん剤耐性を「抵抗の連続性」として捉え、その機序を解明した最新の研究です。興味を持てる内容で読みやすいものにしました。
◆発表内容
Edelstam G, et al. Optimised gynaecological examination with a new pelvic examination chair. Sex Reprod Healthc. 2019 Mar;19:84-87. doi: 10.1016/j.srhc.2019.01.001. PMID: 30928140
婦人科診察で使用される内診台を、患者の意見を基に改良した研究で、患者側・医療者側双方の評価をまとめた論文です。 波多江さんは要点を簡潔に整理しつつ、論文の不足点にも自ら言及してくれました。研究テーマの背景理解のために選んだとのことですが、単なる紹介に留まらず、自分の視点を持って発表できていた点が非常に印象的でした。 このテーマ自体が新鮮で、参加者にとっても学びの多い内容でした。
Ren Y, et al. SSRP1/SLC3A2 Axis in Arginine Transport: A New Target for Overcoming Immune Evasion and Tumor Progression in Peripheral T-Cell Lymphoma. Adv Sci (Weinh). 2025 Jun;12(21):e2415698. doi: 10.1002/advs.202415698. PMID: 40344476
ご自身の研究テーマに関連した論文で、膨大な実験データが報告されている内容でした。 脇ノ上さんは、背景やこれまでの研究の流れを丁寧に説明し、実験部分はコアとなる内容に絞って紹介してくれたため、低学年の学生にも理解しやすい発表となっていました。 原稿から離れ、自分の言葉で説明していた点も聞きやすく、今後の研究につながる発表だったと思います。
Ukaji T, et al. AAV-mediated base editing restores cochlear gap junction in GJB2 dominant-negative mutation-associated syndromic hearing loss model. JCI Insight. 2025 Mar 10;10(5):e185193. doi: 10.1172/jci.insight.185193. PMID: 40059830
深山さんは夏に海外留学を控えていることもあり、昨年度の輪読会で紹介した論文を英語で再発表してくれました。ここからは司会も英語に切り替え、演者紹介なども英語で進行しました。 発表はよく整理され、英語も流暢で聞きやすいものでしたが、原稿を読んでいる印象がやや強く、質疑応答も一部英語ではあったものの、多くは日本語で行われました。
英語をネイティブレベルで使いこなすことは容易ではありませんが、文法の正確さよりも「まず話すこと」が求められる場面が増えていることを改めて感じました。 低学年の学生にとっては衝撃的でもある英語発表で、「英語をもっと学びたい」という声が多く聞かれました。
◆質疑応答と参加者の声
質疑応答では、理解を深める良質な質問が多く、発表者にとっても有意義な時間となりました。 1年生が多く、やや静かな雰囲気ではありましたが、マイクを向けるとしっかりとした感想が返ってきており、真剣に聴いていたことが伝わってきました。
最後に参加者全員から一言ずつ感想をいただいたところ、
といった声が多く上がりました。
輪読会は、英語論文を読み解くだけでなく、互いの視点を共有しながら学びを深める場でもあります。こうした経験が学生の自信や次の挑戦につながっていることを嬉しく思います。今後も、より多くの学生が気軽に参加できるよう、充実した会を育てていきたいと考えています。最後に、輪読会の開催にご協力いただいた皆さまに、この場を借りて心より御礼申し上げます。
文責:谷浦
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学内で地域医療の体験ができる」課外授業シリーズ2026 第三弾!を開催します。
詳しくは、下記をご確認ください。
🟥🟥第三弾🟥🟥
🟥日 程:2026年6月26日(金)18:00~20:00
🟥講 師:医療法人社団 富田クリニック
医療法人 青蘭会 おうみ在宅クリニック
院長 鎌田 泰之 先生
🟥対 象:滋賀医科大学医学科・看護学科学生、研修医
🟥申 込:WebClassから申し込みをしてください。
WebClass→「学内で地域医療の体験ができる」
課外授業シリーズ→2026年度 第三弾!富田先生・鎌田先生
→2026年第三弾申し込み
受付は6/23(火)13:00まで
是非、ご参加ください。

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2026年度第1回技術セミナーを終えて

技術セミナーは年3回開催し、基礎研究の実験に必要な実験手技を体験いただくセミナーとなっています。2026年度初回の第1回には計21名の学生さん(1年生17人、2年生4人)が参加してくださいました。
今回のセミナーでは、昨年度に引き続きマイクロピペットの使い方を学んでいただき、それを利用したタンパク定量を用いて未知の濃度の溶液の濃度を予想するという「基礎のき」と言える内容で開催させていただきました。参加してくださった学生さんたちは、みなさん真剣に取り組んでいて、自分の出した実験結果がどれくらい正確だったのかを非常に興味を持って見ており、これから自分で実験を行なっていくんだという意識の高さを感じさせてくれました。また受講後アンケートでは、「初めて使う実験器具について丁寧に使用方法を説明してくれた」や「使ったことのない機材の使い方を楽しく学ぶことができた」などの感想をいただき、我々も指導が報われたのだなと実感できるコメントをいただくことができました。また、コメントの中には研究室配属後に活かせる内容を盛り込んで欲しいという要望も見られ、学生さんたちの高いモチベーションが垣間見えていました。
2時間弱という短い時間ではありましたが、少しでも「基礎研究してみたいな」と思うきっかけになればと思っています。第2回、第3回では、DNAや個別のタンパク質の定量実験を行う予定としており、数日をかけたより実際に近い内容を予定しています。ぜひ次回以降も参加いただければと思います。


また、今回の技術セミナーは、学務課および医学・看護学教育センターの方々、特に前任者である谷浦先生の手厚いサポートのもと、無事開催することができました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。


文責:前川毅
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2026年度 第1回 輪読会を終えて
4月30日(木)16:20より、2026年度最初の輪読会を開催しました。 まだオリエンテーション前の時期にもかかわらず 28名が参加し、そのうち 16名が今年度の新入生という、うれしいスタートとなりました。また、発表者と同学年の学生も聴講に来てくれており、学年を超えた交流の場としても良い機会となりました。
■ Abstract の読み合わせ
今回は、以下の論文を取り上げました。 Jiahe Tian et al. “A sympathetic-eosinophil axis orchestrates psychological stress to exacerbate skin inflammation.” Science 391, 1269–1277 (2026).
新年度は心理的ストレスを受けやすい時期でもあり、ストレスが皮膚炎を悪化させる神経免疫学的メカニズムを解明した本論文は、タイムリーで興味深い内容でした。比較的平易で専門用語も多くないため、短時間でも読み進めやすかったのではないかと思います。今後は斜め読みのスキルも身につけていってほしいところです。
■ 発表内容
今回の発表者は2名でした。
・1人目:深山枝愛さん(2年生)
昨年度最終回に続き、今回も発表してくれました。 紹介した論文は以下の通りです。
Chih-Hao Chang et al. “Metabolic Competition in the Tumor Microenvironment Is a Driver of Cancer Progression.” Cell 162(6), 1229–1241 (2015).
T細胞の抗腫瘍免疫が低下する要因として、抗原認識の問題などはよく知られていますが、本論文では 腫瘍微小環境におけるグルコース代謝の競合 がその一因となり得るかを検討しています。情報量が多く難易度の高い論文でしたが、背景・目的・明らかになった点・残された課題を整理し、非常にわかりやすく説明してくれました。
・2人目:山本哲哉さん(5年生)
発表論文は以下の通りです。
Kutsche J. et al. “Mapping Neuroimaging Findings of Creativity and Brain Disease Onto a Common Brain Circuit.” JAMA Netw Open. 2025; 8(2): e2459297.
神経変性疾患の進行と、代償的に獲得される創造性の関係に着目し、創造性を担う共通脳回路を探索した研究です。内容自体も非常に興味深いものでしたが、山本さんの発表はさらにユニークで、ラヴェルの「ボレロ」を聴かせてくれたり、絵画作品に見られる創造性の高まりを紹介してくれたりと、論文の枠を超えた熱意あふれるプレゼンテーションでした。
■ 質疑応答と参加者の声
両発表に対して活発な質疑が行われ、発表者に新たな視点を与える鋭い質問も多く見られました。 最後に参加者全員から一言ずつ感想をいただいたところ、「自分も論文を読めるようになって発表したい」という声が複数あり、非常に頼もしく感じました。
輪読会は英語論文に親しむ場であると同時に、発表力・質疑応答力を磨く場でもあります。その意義を多くの学生が感じてくれていることを心強く思います。今後もより多くの学生に参加してもらえるよう、さらに盛り上げていきたいと考えています。
最後に、輪読会の開催にご協力いただいた皆さまに、この場を借りて心より御礼申し上げます。
文責:谷浦
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2026年4月23日(木)18時から「学内で地域医療の体験ができる」課外授業シリーズ2026第一弾を開催しました。課外授業シリーズは、今年度で6年目となり、学生さんの要望をお聞きして講師の先生をお招きしています。今回は、テーマを「暮らしの中の医療」地域に根ざす実践から学ぶー紅谷浩之先生 特別講演―とし、講師には、在宅専門医/医療法人社団オレンジ 理事長の紅谷浩之先生をお迎えしました。今回参加者は、学生16名、教職員6名、合わせて22名でした。

今回は、事前に紅谷先生のこと、またどんな内容で当日講義を進めていただけるかをプレ講義として、学生有志で開催していました。医療・福祉をきっかけにした地域づくりをされいてるオレンジで理事長をされている紅谷先生は、患者さんにとっての幸せを考えて活動されています。健康観の考え方が以前と変わり、病気と付き合いながら地域で家族とすごすことや楽しみをもって生活することを望まれることが多くなり先生方の対応も変わってきていることを話していただきました。患者さんが、「自分らしく」いれる日々を尊重されている現状から、患者さんの「自分らしく」のためには将来的には他分野の方と連携を取っていくことになるかもしれない、とおっしゃっていました。また地域を元気にするために配送業者の方と連携をしてオンライン診療をされたり、カフェやフィットネスジムを併設されたクリニックを作られ、そこでサークル活動を開催されています。元気な時から地域の人の集まりの場にされ、地域の人と近い立場に立っておられるのわかりました。学生からの質問にも許す限りお答えいただき、とても有意義な時間となりました。

✨参加者からの感想✨
・「暮らし」ということを考えて、地域医療を実践するとはどういうことなのか、その姿勢と考え方、行動について、どれも自分の心に響きました!
・新しい気づきが本当に多くて大満足の講義でした。日程が合えば次も絶対参加します!
・Be Happyをコンセプトに様々な活動をされている紅谷先生のお話を聞くことができ、とても面白く学びのある会でした。診療所とカフェや遊び場を併設したり、子どもたちのやりたいことをサポートしたりと「楽しい」を大切にされていることが印象的でした。

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「学内で地域医療の体験ができる」課外授業シリーズ2026 第二弾!を開催します。
詳しくは、下記をご確認ください。
🟥🟥第二弾🟥🟥
🟥日 程:2026年5月29日(木)17:00~18:30
🟥講 師:高島市民病院在宅療養支援部 訪問診療科(訪問看護認定看護師)
主任看護師 武内美英子 先生
🟥対 象:滋賀医科大学医学科・看護学科学生、研修医
🟥申 込:WebClassから申し込みをしてください。
WebClass→「学内で地域医療の体験ができる」
課外授業シリーズ→2026年度 第二弾!武内先生→
2026年第二弾申し込み
受付は5/26(火)13:00まで
是非、ご参加ください。

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