医学・看護学教育センター
Education Center
for Medicine and Nursing
2024年度 第1回 技術セミナー を終えて
研究医養成コースの低学年でこのセミナー未修の方を対象とした、本年度第1回の技術セミナーを4月19日、24日、26日、及び 5月1日、2日、9日、15日、16日、17日、22日、23日の11日間で計12回開催しました。 内容はこれまでに3年行ってきたものを踏襲し、実験の基礎 ‘基本のき’と題して、実験に際して最低限理解しておくべき注意事項、測定容器の目盛りの読み方、ピペットエイドとマイクロピペットの使い方の講習と、「タンパク定量」の実技演習でした。ほとんどが研究室配属前であったり、配属は決まったがまだ実験は行っていない学生さんで、1年生15人と2年生3人の、3年生と4年生各1人、総勢20人が参加してくれました。
今年は、ほとんどの方がマイクロピペットを使用するような実験は初めてで、皆、熱心に話を聞き、実際に手を動かして、積極的に参加してくれました。実技演習では、ほとんどの人が、きっちりと検量線を書き、未知試料の濃度測定を正確に行うことができました。実際に一連の作業を完結することで、操作が身についたのではないかと思います。中には、取り組む内容などに疑問を抱き、質問してくれる熱心な人もいて、かなり時間延長してしまった回もありましたが、皆さん最後までしっかりやり切ってくれました。今回は、1回当たりの人数を絞ったので、目が届き、適切なアドバイスができたと思っています。
【受講後アンケート】
・マイクロピペットを使うのは初めてだったが、分かりやすかった
・早めに体験できてよかった
・研究室に配属される前に、実験室の空気感、雰囲気を掴むことができ、貴重な体験だった
・研究室に入ったものの、先生方に基礎的なことを聞くことに戸惑いがあったので今回のようなセミナーは非常にありがたかった(上級生より)
上記等の意見が寄せられました。 少人数制の利点を生かして、それぞれのニーズに合ったセミナーにしていきたいと改めて思いました。
今年で4回目を迎え、研究医コースを目指して入学する学生がいるとの話も聞き、そうした学生さんがモチベーションを持ち続けられるように、取り組んでいきたいと思います。この基礎的な操作を身に着けるセミナーが、配属先での研究の一助になり、研究は楽しいと感じてくれて、長く続けてくれること、そしてその研究が実を結ぶことを願っています。
第2回技術セミナーは、夏休みに、分子生物学実験の基礎を、第3回 技術セミナーは、春休みに、培養細胞からのタンパク調製とウェスタンブロットという内容で開催したいと思っています。たくさんの学生さんの参加をお待ちしています。
文責:谷浦
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