医学・看護学教育センター
Education Center
for Medicine and Nursing
2024年度「学内で地域医療の体験ができる」課外授業シリーズ第1弾!を開催します。
詳しくは、下記をご確認ください。
🟠🟠第一弾🟠🟠
キャリア講演会ー地域医療と社会起業 二足の草鞋を履いてみるー
🟠日 程:2024年7月22日(月)16:30~ 17:30
🟠講 師:藤田医科大学 総合診療科 山地 翔太 先生
🟠対 象:滋賀医科大学医学科・看護学科学生、研修生
🟠申 込:事前申込不要
飲み物とお菓子を用意してお待ちしています。
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2024年度 第1回 技術セミナー を終えて
研究医養成コースの低学年でこのセミナー未修の方を対象とした、本年度第1回の技術セミナーを4月19日、24日、26日、及び 5月1日、2日、9日、15日、16日、17日、22日、23日の11日間で計12回開催しました。 内容はこれまでに3年行ってきたものを踏襲し、実験の基礎 ‘基本のき’と題して、実験に際して最低限理解しておくべき注意事項、測定容器の目盛りの読み方、ピペットエイドとマイクロピペットの使い方の講習と、「タンパク定量」の実技演習でした。ほとんどが研究室配属前であったり、配属は決まったがまだ実験は行っていない学生さんで、1年生15人と2年生3人の、3年生と4年生各1人、総勢20人が参加してくれました。
今年は、ほとんどの方がマイクロピペットを使用するような実験は初めてで、皆、熱心に話を聞き、実際に手を動かして、積極的に参加してくれました。実技演習では、ほとんどの人が、きっちりと検量線を書き、未知試料の濃度測定を正確に行うことができました。実際に一連の作業を完結することで、操作が身についたのではないかと思います。中には、取り組む内容などに疑問を抱き、質問してくれる熱心な人もいて、かなり時間延長してしまった回もありましたが、皆さん最後までしっかりやり切ってくれました。今回は、1回当たりの人数を絞ったので、目が届き、適切なアドバイスができたと思っています。
【受講後アンケート】
・マイクロピペットを使うのは初めてだったが、分かりやすかった
・早めに体験できてよかった
・研究室に配属される前に、実験室の空気感、雰囲気を掴むことができ、貴重な体験だった
・研究室に入ったものの、先生方に基礎的なことを聞くことに戸惑いがあったので今回のようなセミナーは非常にありがたかった(上級生より)
上記等の意見が寄せられました。 少人数制の利点を生かして、それぞれのニーズに合ったセミナーにしていきたいと改めて思いました。
今年で4回目を迎え、研究医コースを目指して入学する学生がいるとの話も聞き、そうした学生さんがモチベーションを持ち続けられるように、取り組んでいきたいと思います。この基礎的な操作を身に着けるセミナーが、配属先での研究の一助になり、研究は楽しいと感じてくれて、長く続けてくれること、そしてその研究が実を結ぶことを願っています。
第2回技術セミナーは、夏休みに、分子生物学実験の基礎を、第3回 技術セミナーは、春休みに、培養細胞からのタンパク調製とウェスタンブロットという内容で開催したいと思っています。たくさんの学生さんの参加をお待ちしています。
文責:谷浦
🔵🔵研究医養成コースに在籍する学生を対象に開催します。🔵🔵
⭐詳 細 ⭐
◆日 程:2024年8月5日(月)~8月6日(火)、
8月8日(木)~8月9日(金)、
8月16日(木)~9月20日(金)
の平日のうち、希望する連続しない2日間。
(菌の培養に要する時間が必要なので中1日以上空ける必要があります。)
◆時 間:2日間とも9:30~17:00
◆対象者:①と②すべてに該当する方
①研究医養成コースに在籍する1・2年生
(希望する場合は、それ以外の学年でも参加できます)
②参加する日までに病原体等取扱講習会を視聴できる人
(<病原体等取扱講習会2023>Webclassより視聴してください。)
・所要時間前後編合わせて約90分程度
◆概 要: 培養細胞から抽出したRNAをRT-PCRによりcDNAに変換し、
それを鋳型として特定のタンパク(cyclin D1)をコードする
DNAをPCRによって増幅し、プラスミドに組み入れて
クローニングを行い、プラスミドのミニプレを行います。
プレートの作り方、コンピーテントセルの作り方、アガロー
スゲルの作り方等、できる限り、体験していただく予定です。
🚩スケジュールはWeb Class 「研究医養成コース」から確認してください。
◆定 員:1回につき2~3人
◆申込方法:Web Classより、参加できる日を、希望順に5日挙げて入力してください。
回答が連続した日でも結構です。こちらで日程を調整いたします。
◆締 切:7月19日(金)17:00
🍉詳しくは当センターまでご連絡ください。
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2024年度 第1回 輪読会を終えて
去る、4月25日(木) 16:20~、2024年度 第1回 輪読会が開催されました。今年度は新入生の文献検索の実技実習及び輪読会のオリエンテーションが5月21日と遅いため、2年生以上しか来られないことを想定した上で、敢えて早い日程で開催しました。
今回の発表者は、3名で、そのうち2名は、この夏、アメリカ、ジャクソン研究所への派遣留学が決まった4年生で、向こうでのプレゼンテーションを見据えて、英語での発表および質疑応答の練習になると、立候補してくれました。初めに辻川碧乙さんは、Ishimoto T et.al. Activation of Transforming Growth Factor Beta 1 Signaling in Gastric Cancer-associated Fibroblasts Increases Their Motility, via Expression of Rhomboid 5 Homolog 2, and Ability to Induce Invasiveness of Gastric Cancer Cells. Gastroenterology. 2017 Jul;153(1):191-204 を紹介してくれました。CAFが、がん細胞の浸潤転移に大きな役割を果たしており、そこに働く因子が何かを明らかにした、非常に興味深い論文でした。辻川さんがこれから取り組む研究にも関連しているとのことで、よく理解したうえで、流暢な英語で分かりやすく解説してくれました。質疑応答への対応もしっかりとできていました。
二人目は4年生の高橋諒多さんで、Sujino T et.al. Tissue adaptation of regulatory and intraepithelial CD4⁺ T cells controls gut inflammation. Science. 2016 Jun 24;352(6293):1581-6. という論文の紹介を、英語で発表してくれました。抹消組織のT cell と内皮CD4+Tcellが補完的に腸の炎症にかかわることを、遺伝子に誘導をかけたマウスからの細胞をFlow cytometry analysisを駆使して明らかにした論文で、やや煩雑な手法や背景もわかりやすく説明してくれました。
三人目には6年生の吉村碧さんが、Megli CJ, Coyne CB. Infections at the maternal-fetal
interface: an overview of pathogenesis and
defence. Nat Rev Microbiol. 2022 Feb;20(2):67-82. というreviewを低学年にもわかりやすいよう、背景の説明も入れて紹介してくれました。臨床研究の倫理的側面からの難しさや、動物実験との乖離、新手法への期待等、端的に示し、問題提議にもなったのではないでしょうか。
最後に、論文Abstract の読み合わせを行いました。Mitochondria metabolism sets the species-specific tempo of neuronal development Ryohei Iwata et al. Science 379, eabn4705(2023) という、Abstractとしては平易な言葉でわかりやすいものを選びました。コツを掴めば、論文の斜め読みができるようになると思います。論文を読むハードルを下げる役割を果たすべく、今後も続けていきます。
参加者は、発表者のほかに1年生2人、2年生4人、3年生1人、5年生1人、留学生(大学院生)1人、更に、オブザーバーとして、伊藤先生、景山先生がご参加くださいました。文頭に示した理由で、1年生の参加者は見込めないものと思っていましたが、2名参加してくれて、熱心に聞き、質問もしてくれたことは今後の輪読会にとって頼もしい限りです。学生さんの期待に応えられるよう、今後の輪読会を、より良い形で開催できるよう努めてまいります。
文責:谷浦
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