医学・看護学教育センター
Education Center
for Medicine and Nursing
2024年度「学内で地域医療の体験ができる」課外授業シリーズ第二弾!を開催します。
詳しくは、下記をご確認ください。
🟠🟠第二弾🟠🟠
『医療、アート、デザイン、公共』―プライマリケア医×医系技官―」
🟠日 程:2024年8月29日(木)17:00~ 18:30
🟠講 師:浅井東診療所 髙石 亮太先生
厚労省健康・生活衛生局健康課地域保健室 松下 詢先生
🟠対 象:滋賀医科大学医学科・看護学科学生、研修生
🟠申 込:当センターへメールで申し込みをしてください。
件名に【第二弾】参加希望として、お名前・学年を記載して申し込みしてください。
受付は8/26(月)13:00まで(定員になり次第締切ます。)
🍱軽食を用意してお待ちしています。
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2024年度 第2回 輪読会を終えて

去る、6月13日 (木) 16:20~、2024年度 第2回 輪読会が開催されました。
今回の発表者は、2名でした。一人目は2年生の竹村舞織さんで、Chen YF, et.al. TP3, an antimicrobial peptide, inhibits infiltration and motility of glioblastoma cells via modulating the tumor microenvironment. Cancer Med. 2020 Jun;9(11):3918-3931. doi: 10.1002/cam4.3005. Epub 2020 Apr 7. PMID: 32266797; PMCID: PMC7286473. を発表してくれました。実際に今、研究しているテーマと密接な関係を持つ論文とのことで、わかりやすく丁寧な説明でした。

二人目は3年生の山本哲哉さんで、Babich B. Who is Nietzsche’s Archilochus? Rhythm and the Problem of the Subject. Charles Bambach and Theodore George, eds., Philosophers and their Poets: Reflections on the Poetic Turn in Philosophy since Kant (Albany: State University of New York Press, 2019), 85-114. を発表してくれました。造詣の深いニーチェの哲学についての以前から思いが、あふれるような熱のある発表でした。
最後に、論文Abstract の読み合わせを行いました。今回はSchmitt M. et al. Colon tumor cell death causes mTOR dependence by paracrine P2X4 stimulation. Nature. 2022 Dec;612(7939):347-353. doi: 10.1038/s41586-022-05426-1. Epub 2022 Nov 16. PMID: 36385525; PMCID: PMC7613947.のAbstractを選びました。医学科の学生さんの中にはがんに興味を持つ人が多く、今回の話題も受け入れやすいものだったのではないでしょうか。
参加者は、発表者のほかに1年生9人、2年生7人、3年生2人、と計20人が参加してくれました。当日参加者が6人もいて、用意した資料や飲み物とお菓子が足りないくらいでした。感想を一人一言ずつお願いしたのですが、分野が違って興味深かったとか、自分も発表できるようになりたい等、楽しんでもらえた様子でした。実際に、次回の輪読会の発表者3人が既に立候補してくれています。ますます盛り上げていけるよう尽力したいと思います。輪読会の開催にかかわってくださった多くの方々に感謝しています。
文責:谷浦
2024年度「学内で地域医療の体験ができる」課外授業シリーズ第1弾!を開催します。
詳しくは、下記をご確認ください。
🟠🟠第一弾🟠🟠
キャリア講演会ー地域医療と社会起業 二足の草鞋を履いてみるー
🟠日 程:2024年7月22日(月)16:30~ 17:30
🟠講 師:藤田医科大学 総合診療科 山地 翔太 先生
🟠対 象:滋賀医科大学医学科・看護学科学生、研修生
🟠申 込:事前申込不要
飲み物とお菓子を用意してお待ちしています。

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2024年度 第1回 技術セミナー を終えて

研究医養成コースの低学年でこのセミナー未修の方を対象とした、本年度第1回の技術セミナーを4月19日、24日、26日、及び 5月1日、2日、9日、15日、16日、17日、22日、23日の11日間で計12回開催しました。 内容はこれまでに3年行ってきたものを踏襲し、実験の基礎 ‘基本のき’と題して、実験に際して最低限理解しておくべき注意事項、測定容器の目盛りの読み方、ピペットエイドとマイクロピペットの使い方の講習と、「タンパク定量」の実技演習でした。ほとんどが研究室配属前であったり、配属は決まったがまだ実験は行っていない学生さんで、1年生15人と2年生3人の、3年生と4年生各1人、総勢20人が参加してくれました。

今年は、ほとんどの方がマイクロピペットを使用するような実験は初めてで、皆、熱心に話を聞き、実際に手を動かして、積極的に参加してくれました。実技演習では、ほとんどの人が、きっちりと検量線を書き、未知試料の濃度測定を正確に行うことができました。実際に一連の作業を完結することで、操作が身についたのではないかと思います。中には、取り組む内容などに疑問を抱き、質問してくれる熱心な人もいて、かなり時間延長してしまった回もありましたが、皆さん最後までしっかりやり切ってくれました。今回は、1回当たりの人数を絞ったので、目が届き、適切なアドバイスができたと思っています。

【受講後アンケート】
・マイクロピペットを使うのは初めてだったが、分かりやすかった
・早めに体験できてよかった
・研究室に配属される前に、実験室の空気感、雰囲気を掴むことができ、貴重な体験だった
・研究室に入ったものの、先生方に基礎的なことを聞くことに戸惑いがあったので今回のようなセミナーは非常にありがたかった(上級生より)
上記等の意見が寄せられました。 少人数制の利点を生かして、それぞれのニーズに合ったセミナーにしていきたいと改めて思いました。

今年で4回目を迎え、研究医コースを目指して入学する学生がいるとの話も聞き、そうした学生さんがモチベーションを持ち続けられるように、取り組んでいきたいと思います。この基礎的な操作を身に着けるセミナーが、配属先での研究の一助になり、研究は楽しいと感じてくれて、長く続けてくれること、そしてその研究が実を結ぶことを願っています。
第2回技術セミナーは、夏休みに、分子生物学実験の基礎を、第3回 技術セミナーは、春休みに、培養細胞からのタンパク調製とウェスタンブロットという内容で開催したいと思っています。たくさんの学生さんの参加をお待ちしています。
文責:谷浦

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