医学・看護学教育センター

Education Center
for Medicine and Nursing

2025年度【学生向け】第1回輪読会を実施しました

2025年5月8日 / イベント, 新着情報

2025年度 第1回 輪読会を終えて

 

 去る、4月24日 (木) 16:20~、2025年度の 第1回 輪読会が開催されました。

 今年度からは場所を第1講義室に戻し、たくさんの人が参加してくれることを期待しました。残念なことに1年生はTOEFL(ITP) と重なってしまい、数人が参加希望を出してくれたにもかかわらず参加できませんでした。それでも、2年 6人、3年 6人(うち1人は研究医養成コース外)、の計12人が参加してくれました。これは年度初回としては過去最多人数です。

 最初に、論文Abstract の読み合わせを行いました。今回は、ごく最近、一般ニュースで取り上げられた、iPS細胞由来のdopamine作動性細胞がパーキンソン病に対する治験のphase I/II で安全性と有効性が認められたというNature に載った日本人の論文を取り上げました。

 

 

 今回の発表者は2名で、一人目は2年生の細井克馬さんが、Luczak-Sobotkowska ZM et.al. Tracking changes in functionality and morphology of repopulated microglia in young and old mice. J Neuroinflammation. 2024 Oct 3;21(1):248. を発表してくれました。紹介に先立って、ミクログリアについてわかりやすく解説を加えてくれたこと、また本文も要点を抑えて簡潔にわかりやすくまとめてくれたこと、スライドがイラストにより非常にわかりやすくなっていたことなどから、専門的な統計の解析が多数出てくる非常にレベルの高い論文であるにもかかわらず、みんなが理解できたことと思います。

 

 

 

 

 

 二人目は3年生の團野美優さんが、Li Y et.al.  IGHG1 induces EMT in gastric cancer cells by regulating TGF-β/SMAD3 signaling pathway. J Cancer. 2021 Apr 19;12(12):3458-3467.を発表してくれました。実際には中国の臨床データを引用していたのに対し、日本における胃がんの罹患率・死亡率を調べて差し替えたり、用語を2年生にもわかるよう説明を加えたり、研究手法にコメントやイラストをつけて視覚に訴えたりと様々な工夫で分かりやすく解説してくれました。明瞭な声質、適度なスピードも相まって非常にわかりやすい発表でした。

 

 

 

 最後に参加者に感想を聞いたところ、まだあまり学術論文に接していないが、これから積極的に論文を読んでいこうと思った、人にわかりやすく話すことやわかりやすいスライドづくりが勉強になった、などの意見を聞くことができました。また発表者の2人は、「今回発表するにあたって、調べることが多く、それらが有益であり、ただ論文を読むのと発表するのでは大きな違いがあることに改めて気づきました。」と答えてくれました。

 輪読会は貴重な発表および質疑応答の機会です。これからも多くの人に参加してもらえるよう、工夫していきたいと思います。

 

 

 

 輪読会の開催にかかわってくださった多くの方々に深く感謝申し上げます。 

 

        文責:谷浦

 

**************************************      

✨向所教授、第15回ベストティーチャー賞を受賞✨

2025年5月7日 / 高大連携, 高校訪問

 

 2023年3月27日(月)に医学科または看護学科において、授業を担当した講師(学内)以上の教員で、学生から評価が高かった教員に授与されます、ベストティーチャー賞の授与式が挙行され、当センターの向所教授が、受賞いたしました。

 

     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

松浦センター長(左)と向所教授(右)

 

******************************************************************************************

 

 

【高大連携】本学にて立命館守山高等学校への講義をします。(向所教授)

2025年5月7日 / 新着情報, 高大連携

 

 

 

🧑‍⚕️立命館守山高等学校との高大連携事業において、向所教授が講義をされます👩‍⚕️

 

 🟡日 時🟡  2025年7月23日(水)

 🟡テーマ🟡 「なぜ、人は働くのか?~未来思考と目標設定~」

 

 

****************************************

【高大連携】比叡山高等学校で進路学習をします。(向所教授)

2025年5月7日 / 新着情報, 高大連携

 

🧑‍⚕️比叡山高校との高大連携事業において、向所教授が大学模擬授業をされます👩‍⚕️

 🟡日 時🟡  2025年7月14日(月)

 🟡対 象🟡  2年生

 

********************************************

 

 

【学内向け】令和6年度 本学教職員に対するFD・SD研修会を開催します。

2025年4月1日 / FD情報, FD研修, 新着情報

 2025年4月25日(金)16時00分から本学の理念・使命、授業等やハラスメントなどの重要な内容について、本学教職員を対象としたFD・SD研修会をハイブリット方式で開催します。

 

⭐詳細⭐

 ★日 時 2025年4月25日(金) 16時00分~17時40分
 ★場 所 A講義室(基礎講義実習棟2F)
 ★内 容
 ・本学の理念・使命、3つのポリシー、アウトカム等について・・松浦センター長

 ・授業等に関して・・・・・・・・・・・・・・伊藤学部教育部門長

 ・WebClassの活用方法について・・・・・・・  重歳マルチメディアセンター助教

 ・ハラスメント、学生相談の対応・・・・・・・・・・・小川保健管理センター所長

 ・授業評価システムについて・・・・・・・・・扇田教授

 ・質疑・応答

  ※後日、オンデマンド動画配信を予定しています。

 

🚩お問い合わせ先:学生課学生企画係 【TEL】 077-548-2363

 

*****************************************************

2024年度【学生向け】第4回輪読会を実施しました。

2025年3月27日 / イベント, 新着情報

2024年度 第4回 輪読会を終えて

 

 

 去る、1月24日 (金) 16:20~、2024年度の最終となる 第4回 輪読会が開催されました。

 6階サイエンスカフェを会場とし、1年 7人、2年 2人、3年 4人、の計13人が参加してくれました。毎年、この時期、試験直前であったり、レポート提出期限と重なっていたりして、参加者が低迷します。この時期の輪読会としては最も多くの方が参加してくれました。

 最初に、論文Abstract の読み合わせを行いました。今回は、インフルエンザウイルス株に対するサブタイプの偏りが宿主の遺伝により強く作用し、インフルエンザ株間の抗体応答の改善が、鳥インフルエンザHAに対する抗体応答の大幅改善につながるという発見について示しました。ほぼ平易でなじみのある単語であったので、読むのは難しくなかったと思います。読み合わせも会を重ね、英語抄録の読み方が身についてくれていたらうれしく思います。

 

 

 

 今回の発表者は、3名で、一人目は1年生の野村明生さんが、Schultz WM, et. al. Socioeconomic Status and Cardiovascular Outcomes: Challenges and Interventions. Circulation. 2018 May 15;137(20):2166-2178.を発表してくれました。これは、社会経済的要因と心血管疾患との関係を統計的に解析した報告で、これまでにない系統の論文でした。身近でかつ深刻な問題であるにもかかわらず、数値化して初めて実証された内容は、非常に興味深いものでした。野村さんは、しっかり読み込み、わかりやすく説明してくれました。

 

 

 

 

 

 二人目は1年生の 古田 有希葉 さんで、Krishna S, et.al. Glioblastoma remodeling of human neural

 circuits decreases survival. Nature. 2023 May;617(7961):599-607. という、Natureからの論文で33ページにわたる大作に果敢にチャレンジしてくれました。グリオーマが神経回路をリモデリングし、その機能的連結にTSP-1が関与し、浸潤性増殖性の憎悪、更には患者の生存率や認知能力に密接にかかわること、TSP-1阻害がグリオーマの進展阻止につながる可能性について、複雑で多岐にわたる実験の結果をつないで、わかりやすく説明してくれました。1年生でこの論文を読みこなすとは流石です。

 

 

 

 

 

 

 三人目は3年生の 金﨑文香さんがHaase VH. Hypoxia-inducible factor-prolyl hydroxylase inhibitors in the treatment of anemia of chronic kidney disease. Kidney Int Suppl (2011). 2021 Apr;11(1):8-25.という、慢性腎臓病の合併症である腎性貧血の経口治療薬であるHIF-PH阻害薬の作用機序や効果、安全性についての治験結果をまとめた報告でした。上級生らしく、病態と治療にかかわる論文を取り上げてくれ、見やすいスライドを用いて、低学年にもわかりやすいよう、ゆっくりと優しい言葉で説明してくれたので、1年生にもしっかり伝わったようでした。

 

 

 

 

 

 最後に参加者に感想を聞いたところ、有意義だった、刺激を受け自分も頑張ろうと思ったなど、ありがたい意見を多くいただきました。論文を読む、スライドを作る、発表する、研究に生かす、それらは時間もかかるし、簡単なことではありませんが、達成感を得ることができますし、人に刺激を与え、輪を広げていくのだということを強く感じました。また、参加者に対するアンケートでは、年4~5回の開催を希望する人が多く、開催は4月から7月と、10月、11月が参加しやすいことなどが分かりました。内容面での希望としては、その年のノーベル賞受賞にかかわる研究など話題性の高い論文を紹介してほしい、英語でのスライド作成と英語での発表を推奨するとよい、など、貴重な意見をいただきました。これら意見を尊重し、学生さんのニーズに合った、参加しやすく、参加してよかったと思ってもらえる輪読会を、来年度も続けていきたいと思います。

 輪読会の開催にかかわってくださった多くの方々に深く感謝申し上げます。

 

文責:谷浦

 

**********************************************************       

【高大連携】2025年4月28日 本学にて膳所高等学校への講義をします。(向所教授)

2025年3月26日 / 新着情報, 高大連携

 滋賀県立膳所高等学校との高大連携事業を本学で実施します。

参加者は、膳所高等学校2年生を対象に39名が参加予定です。

 

****************************************

 

【学内向け】効率的な学生の出席管理に向けて~ICTの活用について

2025年3月21日 / FD情報, FD研修, 新着情報

2025年3月18日(火)、効率的な学生の出席管理に向けて~ICTの活用についてと題し、

FD研修会を行いました。出席管理の効率化、簡易化を目的としてICTを活用し

出席管理の方法について紹介しました。

 

🟢詳細🟢

 

日  時:2025年3月18日(火) 15:30~16:45

 

場  所:Zoomを用いたハイブリッド形式
      (対面実施会場:演習室(マルチメディアセンター1階))

    ※会場では実際に演習室のPCを操作いただきました。

 

対  象:授業に関わる教員及びその他職員(講座の事務補佐員を含む)

★内  容開会の挨拶 松浦 博 理事・副学長、当センター・センター長

      1)出席管理の必要性について 
           伊藤 俊之 教授(当センター)

        2)独自アプリによる出席管理について 
           門田 陽介 特任助教(情報総合センター)
        3)WebClassによる出席管理について
           福江 慧 特任助教(当センター)
 
      閉会の挨拶 芦原 貴司 教授(情報総合センター/医療情報部)
 
*******************************************
 

📢【中高生・保護者向け】講演会開催!滋賀県で医師として働く魅力発信!

2025年1月22日 / 一般の方向け, 新着情報, 高大連携, 高校訪問

滋賀県で医師として働く魅力発信!講演会参加者募集

 

 滋賀県で医師として働く魅力発信!講演会と題して、滋賀県保健医療福祉部

医療政策課主催で開催され、当センターの向所教授が講演されます。

 是非、ご興味のある方はご参加ください✨

 

 

🚩中高生および保護者対象🚩

日 時:2025年2月22日(土)14:00~16:00

場 所:草津市立市民交流プラザ 大会議室

    (草津市野路1丁目15-5 フェリエ南草津5階)

参加費:  無料
 
内 容:
     ・県が実施する制度紹介
     ・中高生が今取り組むべきこと
     ・現役医師による実体験談  
     ・現役医学生の大学生活や学習方法
      ※質問時間を設けています。
 
申 込:下記のURLから申し込んでください。

 

申込締切:2月20日(木)まで

 

 

********************************************

 

🧫2024年度【研究医養成コース】第3回技術セミナー🧫 「テーマ:実験の基礎 タンパク質」募集します!

2025年1月22日 / 技術セミナー, 新着情報

 🔵🔵研究医養成コースに在籍する学生を対象に開催します。🔵🔵

 

 

 

⭐詳  細 ⭐

 

対象者:研究医養成コースに在籍する低学年学生
昨年の第3回技術セミナーと同内容ですので重ねての受講は必要ありません。
配属教室で同等の実験を既に行っておられる学生さんは参加の必要はありません。

 

定 員:1回1~3名

 

◆日 程:

参加人数に応じて複数回実施予定。
同じ工程を2日間で行うコースと3日間で行うコースの両方を設けます。
2日コースの1日目は 9:00~18:30   さらに延長する可能性があります。
2日コースの2日目および3日コースの各日は 9:30~16:00 
いずれも昼休憩を、1時間取ります。時間がずれることがあります。
※2日間コースは、連続した2日で実施します。
※3日間コースは、1日目は離れてもよいが、あとの2日は連続している日で実施します。
 
 
【開催候補日日程】

2月13日(木)、14日(金)
2月19日(水)~21日(金)
2月27日(木)、28日(金)
3月3日(月)7日(金)
3月10日(月)14日(金)
3月17日(月)21日(金) ただし20日(木)は祝日
3月24日(月)28日(金)

 

 ◆内 容

🟠タンパク質の取り扱い
🟠 培養細胞からLysate 調製
🟠タンパク定量
🟠 SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動の原理と手法
🟠 Western Blotの原理と手法
🟠検出したバンドの解析

※具体的なスケジュールは、Web Class・研究医養成コースより確認してください。
 

  申込方法:Web Classより、上記候補日のうち、希望する日を、第1希望から第3希望まで入力してください

 

  ◆締 切2025年2月5日(水)13:00

 

 ⛄詳しくは当センターまでご連絡ください。

 

 

***************************************************

©2021 滋賀医科大学 医学・看護学教育センター