2022年度 第1回 輪読会を終えて
短い梅雨のさなかでしたが、晴れて暑い日だった、6月23日(木) 16:30~18:00、 2022年度 第1回 輪読会が開催されました。
この日は、冒頭10分を使って、論文のAbstract をその場で配布して読んでもらうという初めての試みを行いました。今回はVoss WN et.al. Prevalent, protective, and convergent IgG recognition of SARS-CoV-2 non-RBD spike epitopes. Science. 2021 Jun 4;372(6546):1108-1112 のAbstract のみを参加者に配布し、5分間で読んでもらった後、読み方のコツと解説を行いました。今年は、この試みを続けていくつもりでいます。これについては、是非、皆さんの率直なご意見をお聞かせください。
その後、本題の論文紹介へと入りました。
一人目は、3年生の林朋樹さんが
Wang C et.al. Selective removal of astrocytic APOE4 strongly protects against tau-mediated neurodegeneration and decreases synaptic phagocytosis by microglia. Neuron. 2021 May 19;109(10):1657-1674.
を丁寧に読み解き、解説してくださいました。長文で、非常にデータの多い論文でしたが、短時間に上手にまとめて要点を抑え、わかりやすい発表でした。
二人目は、同じく3年生の吉澤琢磨さんが
Zeng Q, et.al. Synaptic proximity enables NMDAR signaling to promote brain metastasis. Nature. 2019 Sep;573(7775):526-531.
を紹介してくれました。吉澤さんが、研究している内容に密接に関連する論文とのことで、十分理解した論文を端的に要約して、みんなにわかりやすい言葉で発表してくれました。
それぞれの発表に対して、視聴側の学生さんから、とても良い質問が多く出され、それらに対して、的確な回答がなされたことから、みんなの理解がより深まったものと思われます。
今回は、全部で11人の参加がありました。今年から、研究医コース以外の医学科全般の学生さんが参加できるようになり、お一人参加してくれました。この輪が広がっていくことを望みます。第2回は夏休み期間ですので、今回参加がなかった1年生にも、また、その後は忙しくなり参加がより困難になるかもしれない上級生にも、広く参加を呼びかけていこうと思います。
発表者も大募集中です!
文責:谷浦
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