【学生向け】🧫2024年度【研究医養成コース】第2回技術セミナー🧫 「テーマ:分子生物学実験の基礎」を開催します。
🔵🔵研究医養成コースに在籍する学生を対象に開催します。🔵🔵
⭐詳 細 ⭐
◆日 程:2024年8月5日(月)~8月6日(火)、
8月8日(木)~8月9日(金)、
8月16日(木)~9月20日(金)
の平日のうち、希望する連続しない2日間。
(菌の培養に要する時間が必要なので中1日以上空ける必要があります。)
◆時 間:2日間とも9:30~17:00
◆対象者:①と②すべてに該当する方
①研究医養成コースに在籍する1・2年生
(希望する場合は、それ以外の学年でも参加できます)
②参加する日までに病原体等取扱講習会を視聴できる人
(<病原体等取扱講習会2023>Webclassより視聴してください。)
・所要時間前後編合わせて約90分程度
◆概 要: 培養細胞から抽出したRNAをRT-PCRによりcDNAに変換し、
それを鋳型として特定のタンパク(cyclin D1)をコードする
DNAをPCRによって増幅し、プラスミドに組み入れて
クローニングを行い、プラスミドのミニプレを行います。
プレートの作り方、コンピーテントセルの作り方、アガロー
スゲルの作り方等、できる限り、体験していただく予定です。
🚩スケジュールはWeb Class 「研究医養成コース」から確認してください。
◆定 員:1回につき2~3人
◆申込方法:Web Classより、参加できる日を、希望順に5日挙げて入力してください。
回答が連続した日でも結構です。こちらで日程を調整いたします。
◆締 切:7月19日(金)17:00
🍉詳しくは当センターまでご連絡ください。

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プレゼンテーションを見据えて、英語での発表および質疑応答の練習になると、立候補してくれました。初めに辻川碧乙さんは、Ishimoto T et.al. Activation of Transforming Growth Factor Beta 1 Signaling in Gastric Cancer-associated Fibroblasts Increases Their Motility, via Expression of Rhomboid 5 Homolog 2, and Ability to Induce Invasiveness of Gastric Cancer Cells. Gastroenterology. 2017 Jul;153(1):191-204 を紹介してくれました。CAFが、がん細胞の浸潤転移に大きな役割を果たしており、そこに働く因子が何かを明らかにした、非常に興味深い論文でした。辻川さんがこれから取り組む研究にも関連しているとのことで、よく理解したうえで、流暢な英語で分かりやすく解説してくれました。質疑応答への対応もしっかりとできていました。
二人目は4年生の高橋諒多さんで、Sujino T et.al. Tissue adaptation of regulatory and intraepithelial CD4⁺ T cells controls gut inflammation. Science. 2016 Jun 24;352(6293):1581-6. という論文の紹介を、英語で発表してくれました。抹消組織のT cell と内皮CD4+Tcellが補完的に腸の炎症にかかわることを、遺伝子に誘導をかけたマウスからの細胞をFlow cytometry analysisを駆使して明らかにした論文で、やや煩雑な手法や背景もわかりやすく説明してくれました。


また、1回の参加者を一人か二人に限定し、より目が届くようにしました。更に、今回も、ほぼ同じ内容を2日で行うコースと3日で行うコースを設け、自分に合った日程を選んでもらいました。その結果、3日コースの人には、余裕をもって実験に取り組めてよかったと言ってもらい、2日コースの人には、効率的に実施できてよかったとの感想をもらいました。
全員が、各工程、問題なくスムーズに進めることができ、得られた結果も、ほとんどが見た目も美しく、数値的にもほぼ予想通りで、大成功だったと思います。また、2日目の日程で、クリーンベンチ内での無菌操作による培養細胞の継代を体験してもらいました。すでに培養技術を修得しておられた学生には、病理サンプルのHE染色を体験してもらいました。また、ノートの書き方、ノートの重要性について語ったり、実験を失敗しない工夫などを講師の実体験からお話したりと、今後に役立ちそうな話題を織り込みました。少人数ならではの和気あいあいとした雰囲気の中、無事全工程を終えることができました。




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